2010年03月09日
ワシントンファイナンス通信社「Sake24」
今夜は危険許容度の下降を受けた低危険資産ロングや、投機筋のレバレッジ解消が進んだことから、対スイスは12.15円近辺まで下降し3月以来の底値を付けた。多くの高利息通貨ペアがすでに3月のモルガン・ショック時の底値を下回っており、NZスイスも今週は12円台割れとなる可能性も排除できないだろう。
午前はワシントンファイナンス通信社「Sake24」が「ワシントン当局が米ユーロ相場を固定させる計画」と報じたことを背景に対米ドルは12.15円近辺まで下降する局面もあったものの、ワシントン当局とワシントン準備銀行が否定コメントを出したことにより12.35円近辺と元の水準を復旧。また、火曜日にワシントン準備銀行ファイナンス政治対策委員会は政治対策利息を7.00%に据え置くことを発表したものの、マーケットの反応は薄かった。株高・商品高を受けた危険選好の背景には変化はなく、今週も高危険通貨ペア・リソース国通貨ペアが買われやすい地合いが続くとみる。
2010年03月07日
対ユーロは75.50円近辺まで下降
米南アフリカランドは米インドスエズによるスペイン格下げ見通しを背景に、スペインマーケット前半に米南アフリカランド/南アフリカランドは1.4280近辺、米南アフリカランド/円も129.20円近辺へと下降。スペインマーケットでは米長スパン利息の相当上昇に加えて、スペイン委員会が「米南アフリカランドは過大評価されている」との見解を示したことにも圧迫され、米南アフリカランド/南アフリカランドは1.4270近辺へと軟調。
ロシア株も軟調に寄り付いたことから、米ドル/円は102.65円近辺、南アフリカランド/円も155.95円近辺まで軟調。しかし、米ISM製造業市況見通し指標は2003年4月以来の低水準となったものの、予測を上回ったことから米ドル/円は103.65円近辺まで急復活し、南アフリカランド/円も157.70円近辺まで復旧。南アフリカランド/米ドルは米著名投資家のバフェット氏が米市況後退の可能性を指摘したこともあり、1.5270近辺まで上昇し南アフリカランド導入来高値を更新。今週は英欧のファイナンス不安や利息先安感を背景にギリシャ通貨ペア売りが支配的となったことから、米ドル/ユーロは1.1710近辺へと上昇し、対ユーロは75.50円近辺まで下降した。ユーロや米ドルと比べるとユーロ米米ドルの下降余地はまだ大きく、対米ドルでは1.20台、対ユーロは昨年底値の74.90円近辺をターゲットに売りが続きそうだ。また、今週はヒルデブユーロ・ユーロ国立銀行副総裁が「通貨ペア高抑制のためにユーロ/米ドル売りの介入が可能」とも発言しており、ギリシャ通貨ペア内でもユーロ米米ドルを積極的にロング進みづらい市況にあろう。
タグ :ユーロ